厚生労働科学研究費補助金(第3次対がん総合戦略研究事業)がんのリハビリテーション ガイドライン作成のためのシステム構築に関する研究
 
 
   
     
 
I.がんリハビリテーションに関する正しい知識の普及
 
【2013年3月14日版(完成版)】
 
【目 標】
がん患者・家族及びがん診療に関わる医療・福祉関係者に、がんリハビリテーションに関する正しい情報・知識を広く周知すること。
 
【現 状】
 平成22年度診療報酬改定の結果検証に係る調査(平成23年度調査)を検討した。次に、 1) メディアでのがんリハビリテーションに
関する報道、2) がんリハビリテーションに対する医療者の関わりを調査した。
  平成22年度診療報酬改定の結果検証に係る調査(平成23年度調査)では、がん患者リハ料の創設後の現状とともに「術前から
のリハの提供」、「スタッフのリハビリテーションに対する意識向上」、「身体に変化がある場合でも早期介入が可能になった」等の
改善点が示されていた。
  一方、 1)はWEB サイト、 NHK、5大全国新聞、がん関連の書籍や雑誌等を対象にがんリハビリテーションに関する報道や特集
記事等の掲載数と内容を調査したところ、患者と家族向けの情報は総論的であり、具体的な記載は限られていた。また、医療者
向けの情報の多くはがん治療のクリティカルパスに「リハビリテーションの開始時期」等が含まれている程度で、合併症や機能低
下を最小限に抑えるため具体的な情報はほとんど含まれていなかった。2)は平成21・22年度計5回のがんリハ研修運営委員会
研修会の参加者(192施設675名:理学療法士、看護師、医師等)への研修後の質問紙調査(回収率:平均64.5%)の結果を検討した。
研修を受けたにも関わらず3割の施設でがんリハビリテーションの実施件数は増えず、がん患者リハビリテーション料が算定され
ていない状況であった。また、実施上の問題点として「主治医の無関心」、「知識、技能が不十分」の回答が多かった。
 
【行動計画】
がんリハビリテーションに関する正しい知識を広く周知するために
1)
一般国民、がん患者と家族向けのがんリハビリテーションに関するより具体的内容を記載した冊子等の作成・配布
2)
メディアを活用したがんリハビリテーションの啓発活動
3)
知識・技能の向上のための、 がんのリハビリテーション懇話会、研修会の開催
4)
がん関連学会での他診療科医師への啓発活動を行うこと、を提言したい。